簿記は将来必要なくなる?→経理の仕事が無くならないから問題ナシ!
- 簿記を取得しようと思ってるんだけど
- 経理職がなくなると言われているから簿記も将来必要なくなったりしない?
- 不安だから安心できる情報がほしい!
そんな声にお応えします。
- 知識ゼロから簿記を取得
・簿記の知識ゼロで社会人突入(IT企業)
・経理システムを扱う部署に配属
・必要に迫られ簿記2級まで取得 - 簿記と節約が学べるメディア『ししログ』運営
・20代で資産1,000万円達成
・節約×簿記で資産運用
・簿記を取得後の活かし方を発信
私は独学で簿記の資格を取得しました。
簿記2級合格証書を載せておきます。
経理の方と仕事をする機会は多いのですが、「簿記の必要性」や「経理の将来性」について不安に感じている方は非常にたくさんいます。
しかし、この不安についての私の回答としては 経理も簿記はどちらもなくなることはないということ。
技術革新が進み、AIが仕事を奪いに来たとしても経理職は残ります。(減りはしますが)
本記事を読めば経理職も簿記もなくならない理由がよくわかり、将来の不安もなくなります!
簿記を一番活用しているのは経理職
簿記を一番活用しているのは経理職であることは間違いないでしょう。
そして今後も経理職以上に簿記を使う職種が出てくることはありません。
つまり、経理職が無くなるか無くならないかで簿記の将来は大きく左右されることは間違いないということです。
え~、簿記の将来は経理に掛かっているってことなのか。。
経理が無くなれば簿記が無くなるというわけではありませんが、関連性は深いですね。
経理職の今後については次章で詳しく解説します。
経理職が無くなると言われている理由
技術革新が進み、AIによって仕事を奪われる職種の中に経理はいつもランクインしていますね。
その理由は以下の通り。
- 販売会計システムの連携で伝票入力が不要になる
- WEB請求書の発展により請求書発行業務が無くなる
- 入金処理が自動化される
- 紙資料で管理する業務の減少
上記全ての作業は単純作業と認識されており、「単純作業はAIもできるし、AIの方が早い」という意見から経理はなくなると言われ始めてるんですね。
確かにまっとうな意見のように聞こえますよね。
それぞれの理由をもう少し細かく解説します。
販売会計システムの連携で伝票入力が不要になる
経理業務でよくあるのが記帳です。
会社で発生した売上や費用を会計システムに入力する必要がありますが、レシートを見ながら入力しているところもまだまだ少なくありません。
しかし、最近の会計システムでは販売情報と連携していることが多く、入力せずとも会計システムに売上情報が入力されています。
販売情報が連携される会計システムを導入するだけでインプット作業は格段に減りますね!
WEB請求書の発展により請求書発行業務が無くなる
請求書発行業務もシステム導入で効率化される仕事の一つです。
山ほどある請求先に対して封入からポスト投函まで人の手で行っていた作業をシステムが自動で処理してくれます。
毎月の業務ですし、印刷代もカットできるので中小企業の間でシステム導入が流行ってきているサービスですね。
入金処理が自動化される
得意先からの入金処理も通帳を見ながら入金入力を行っている場合もあります。
しかし、自動入金機能さえあれば銀行データを取り込むだけで入金処理が完結してしまいます。
通帳を見ながら入金処理は骨が折れますからね。。
自動入金機能を導入するとかなり業務が効率化されると思います。
紙資料で管理する業務の減少
昔は財務諸表や総勘定元帳を印刷して大量に保存することが主流でした。
しかし、現在は電子データの保存も認められているため、資料のファイリングなどの保管作業が今後さらに減ってくるでしょう。
電子帳簿保存法の要件が緩和されたことによって今後さらに増えそうですね。
電子帳簿保存法については以下を参考にしてください。
経理職が無くならない理由
経理職の仕事が会計システムを導入することによって切り替わることを聞くと、やっぱり経理って将来無くなるんじゃないの?
安心してください。経理が無くならない理由も合わせて解説します。
まず知っておいてほしいことは既に大概の会社は会計システムを導入しており、自動化が業務上行われているということです。
何万社と取引がある大企業ではあれを全て手作業で行えることはできないですからね。。
そして、会計システムが導入された現在も経理職の方は仕事を奪われずに業務を行っています。
つまり、AIに頼っても経理職が無くなっていないのが現状ということですね。
ここからはなぜ経理職が無くならないのかについて踏み込んで説明します。
例外処理は絶対に発生する
先述した請求書発行や自動入金業務の中でも例外処理は絶対になくなりません。
- 独自の請求書で発行しないといけない得意先がある
- 入金予定額とは異なる金額で入金された
- 仕入先の請求書と支払予定額が異なる
これらの例外処理は必ずと言っていいほど毎月発生します。
AIでは入金予定額100万円に対して120万円の入金が行われたときの20万円の差額の理由はわかりませんからね。
自動入金処理などの効率化を行ったとしても例外処理は人間の目を通さないと処理できないのが今後も続くはずです。
紙文化が大事な人たちがいっぱい
日本人は変化を嫌う文化がまだまだ根強く残っています。
経理の方と仕事をしていて感じることは「経理の人は特に変化を嫌う」ということ。
その代表例が紙文化です。
- 紙の請求書を保存する必要がある
- 印刷してチェックしないと間違う
ちなみに税務上、紙である必要は全くありません。
ネットショッピングなどの個人消費の場合は、WEB領収書が当たり前ですよね。
電子化に慣れていないだけでしょうが、新しいことに対して拒絶する人たちはまだまだ多い以上、経理が無くなることはありません。
会社ごとの独自ルールが多すぎる
新しいことを嫌うことのもう一つの例として、「会社の独自ルール」を曲げない人もいます。
- 請求書と仕入額のチェックは行わず、仕入基準で支払う
- 自社都合で支払手段を変える
大手企業ほど自社ルールが多く、世に出回っている会計ソフトが適合せず、自社開発しているところも多いのが現状です。
私も会計システムを企業に提案しに行きますが、全く合わない会社も少なくありません。
経理が無くならない理由まとめ
●AIでは判断できない特殊業務が多い
●自動化を嫌う日本の文化が根強い
●会社独自のルールによりAIでは対応できない
経理だけが簿記を使うわけじゃない
経理が無くならない以上、簿記の価値は下がることはありません。
簿記は偉大な資格です。
また、簿記は経理職だけでなく以下職種でも十分効果を発揮できます。
簿記が活かせる職種
- 経理職
- 財務部担当
- 会計事務所担当
また、「経理の方と話せる営業マン」「会計もわかるシステム担当」といった簿記資格を持っているだけで仕事の幅が広がるのも簿記の特徴です。
また、簿記を基礎知識として以下職種へステップアップすることも可能です。
- 税理士
- 公認会計士
- 米国公認会計士
つまり、簿記知識は幅広い職種で必要とされているということが分かりますね。
結論として「簿記の価値は下がるの?」という疑問に対する回答としては
簿記の価値が下がることは100%あり得ない。
というのが私の見解です。
簿記を早速取得してみよう
簿記の価値が分かった方は簿記資格に挑戦しましょう!
簿記を所有している級に沿ってそれぞれのメリットを紹介します。
それぞれの目的に合わせて取得する級を選ぶといいでしょう。
簿記全体のメリットについては以下記事を参考にしてください。
簿記3級を持っていると
簿記3級を取得していると以下のことができるようになります。
- 経理・会計の基礎知識が身についている。
- 個人商店や中小企業の経理事務に活かせる。
経理知識が全くない人はまずは簿記3級から挑戦してみるといいでしょう!
ちなみに簿記3級は独学で取得が可能ですが、簿記スクール「スタディング」では税込3,828円で受講できます。
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スマホで学べる「スタディング」※無料資料の請求には講義DVDが付いてくるため、講義内容を事前にチェックすることができます。最終的にスクールを利用しなくとも参考になるDVDなので興味がある人もどうぞ。
簿記3級取得におすすめ記事
簿記2級を持っていると
会計に関する業務をするなら、2級まで取得しておくことをおすすめします。
簿記2級を取得していると以下のことができるようになります。
- 簿記の知識があると認めてもらえる
- 転職に有利
- 新卒で経理に配属される
- 経理との会話で困らない
私は簿記2級まで持っていますが、経理の方との会話で困っていません。
簿記2級からは独学派とスクール派に分かれると思います。
スクールなら「クレアール」がコスパもよくておすすめです。
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無料で「クレアール」資料を請求する※無料資料の請求には講義DVDが付いてくるため、講義内容を事前にチェックすることができます。最終的にスクールを利用しなくとも参考になるDVDなので興味がある人もどうぞ。
簿記2級取得におすすめ記事
簿記1級を持っていると
簿記1級まで持っていると各職場で「神」と褒めたたえられるかもしれません。
簿記1級を取得していると以下のことができるようになります。
- 税理士の受験資格が与えられる
- 経理関連書類の処理や、青色申告書類の作成ができるようになる。
- 大手・上場企業の経理や管理職で優遇される。
- 転職・就活で引っ張りだこ
僕は簿記1級まで取得していないですが、高難度の資格であることは間違いありません。
簿記1級はスクールで取得することをおすすめします。
簿記取得におすすめ記事
日商簿記資格の将来性は?|まとめ
今回は簿記の将来性について解説しました。
僕個人の見解としては「簿記の価値が下がることは100%あり得ない。」ということ。
あれだけ苦労して取得したのに価値がなくなると言われれば暴動も起きかねません。笑
ぜひ興味がある方は簿記取得を目指して勉強してみてください!
簿記は2020年11月からネット試験も導入されているため、時代によって変化しています。
もちろん試験範囲は従来通りですが、今後も持っておいて損はない資格であることは変わりません。